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魂の源

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黄金(くがに)の森、岩山の遠景

  琉球(神話)は神の子「天孫子(テンソンシ)」からの始まりと伝えられています。天孫子が生まれ出でた場所は辺土岬とされ、その場所は現在、龍宮神と呼ばれ海の神として信仰の対象となっています。また辺土には天孫子を祭った拝所があり、地元の人たちが大事に守っています。その裏には天孫子ゆかりのアフリ川そして聖水の井戸(水汲み場)があり、琉球王朝時代、毎年5月と12月に首里から国王や王子、王女そして聞得大君(きくえおおぎみ、ノロの最高位)らの長寿を祈る為に使われていました。現在は旧正月に「若水御願」(わかみじぐぅがん)とする門中も多いようです。また、一般には若返りの聖水としても知られています。
 その近くには黄金山(くがにやま)と呼ばれている岩山があり、そこは御天軸と呼ばれ天孫子の墓とノロの墓があり、古くから神聖な霊域として沖縄の信仰の対象となっています。

天孫子の岩穴の真下(前方は北) 天孫子が生まれ出でた岩穴(5,6名が入れる広さ)
現在は子宝、生まれ変わりなどの信仰場所とされている。

 土帝君(トゥティンクー)は大地の神ですので、沖縄各地に土帝君(トゥティンクー)を信仰する場所としての拝所があります。また、天孫子(テンソンシ)は海の彼方から使わされたという説もあり、それゆえに龍宮神は海の側にあるとされています。天孫子(テンソンシ)信仰つまり琉球の始まりということでは、やはり龍宮神もいろいろ場所にあり信仰の対象となっていますので、皆さんの周りにあるかも知れません。

(注)1、ここで使われている信仰は、いわゆる宗教信仰とは異なるものです。
(注)2、沖縄の信仰対象は「その場」そのものであり、そこにある石や祠などは場の目印といったものです。
龍宮神(大根元)と称され、天孫子の岩穴との関係がある。
古来からの信仰の場所
天孫子が使ったとされるアフリ川の井戸

2002 0217
記事の修正と写真掲載、17日(日曜日)は旧正月後初めての日曜日とあってウガミの人たちあいさつしながら。・・・おばーが「あんたも一人でウガミね〜」と(今日は良い日だねという気持ちを感じながら)・・・